【第2回:守岡実里子さんコラム】体の中から輝く私へ。毎日の出汁習慣で叶える、優しい美容のヒント

私たち日本人にとって、食卓になくてはならない「出汁(だし)」の存在。料理に奥深い旨味を与えてくれるだけでなく、実は日々の健康や美容をそっとサポートしてくれる優しい力が秘められているのをご存知ですか?
今回は、特に女性のウェルネスに注目が集まる「鰹出汁(かつおだし)」と「昆布出汁(こんぶだし)」の優れた食の知恵と、体に取り入れたい魅力をご紹介します。
1. 「食べすぎない満足感」を優しくサポート
心を満たす旨味のハーモニー
- 出汁の主成分である鰹の「イノシン酸」と昆布の「グルタミン酸」は、いずれも旨味の代表的な成分です。旨味はほんの少しの量でも「おいしい」と感じるため、少量で満足感を得ることができます。
- この二つを合わせる「合わせ出汁」として摂取すると、旨味がより高まり、食事全体への満足度をキープしやすくなると考えられています。この作用は、自然な形で食欲のコントロールを助け、無理なくヘルシーな食習慣を続けるサポートになるでしょう。
昆布が持つ、おだやかな食の知恵
- 昆布出汁に含まれるアルギン酸は、食物繊維の一種です。そのため、日々の健康維持や、体に優しい食生活のサポート役として取り入れるのにおすすめです。
2. きらめきを保つための「補給」
美しさを育む栄養の宝庫
- 昆布出汁には、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど、私たちの肌や体を健やかに保つ上で大切な栄養素がバランス良く含まれています。出汁を飲む習慣は、食事制限などで栄養が偏りがちな時でも、手軽にこれらの成分を補う助けとなります。
- 鰹出汁には、たんぱく質のもととなるアミノ酸が豊富に含まれています。特に鰹節は、人が体内で作ることができず、食事からとらなくてはいけない必須アミノ酸を9種類すべて含んでいます。
毎日の生活に「お出汁」を取り入れる方法
日本の食文化に欠かせないお出汁ですが、最近はご家庭で出汁を引く機会が減っているかもしれません。まずは、お出汁をきかせたお味噌汁を、毎朝のルーティンに加えてみませんか。
体の中から優しく整えてくれる出汁習慣は、きっとあなたの毎日を、もっと美しく、いきいきとしたものに変えてくれるはずです。